日本小児血液学会雑誌
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鼠径リンパ節腫脹により診断されたホジキン病の1男児例
川畑 建浅野 健藤田 敦士早川 潤植田 高弘右田 真前田 美穂太田 美紀松岡 和彦福永 慶隆
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2001 年 15 巻 5 号 p. 405-408

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抄録
症例は11歳男児.左鼠径部に径6cmの腫瘤を認めたため入院となった.各種画像検査にて腹腔内リンパ節腫大も認められたが, 横隔膜より上部のリンパ節の腫大は認められず, 発熱, 盗汗, 体重減少などのB症状もみられなかった.生検によりホジキン病, 結節硬化型と診断した.わが国の悪性リンパ腫は, ホジキン病の割合が少なく, さらに鼠径部リンパ節腫脹で発見される例はまれである.文献的考察を含め, 報告する.
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