日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
Print ISSN : 0913-8706
ISSN-L : 0913-8706
急性リンパ性白血病と腎細胞癌の重複癌の1男児例
比嘉 猛牧本 敦松原 央吉野谷 友香大平 睦郎
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 19 巻 4 号 p. 229-231

詳細
抄録

腎細胞癌と急性リンパ性白血病 (ALL) の重複癌を経験したので報告する.症例は6歳男児で, 白血病のため入院後, 腹部エコー, CTで腎腫瘍を発見され, 針生検で病理診断された.化学療法で白血病の完全寛解を確認後, 強化療法中に左腎摘出術を行った.病期II (pT2N0M0) で, 根治的切除が可能だった.強化療法を続行し, 手術から6ヵ月後に白血病の治療のため非血縁ドナーから骨髄移植を施行した.

著者関連情報
© (社)日本複写権センター
前の記事 次の記事
feedback
Top