日本小児血液学会雑誌
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α型インターフェロンにより慢性期を維持し, 同種骨髄移植を施行したCMLの1例
内藤 広行有岡 秀樹小林 良二鹿野 高明石川 順一
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1992 年 6 巻 3 号 p. 264-268

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抄録
フィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病の1歳女児に対してインターフェロン-α単剤でコントロールし, 2年間慢性期を維持した.しかし骨髄細胞のフィラデルフィア染色体は減少しなかった.診断から2年後に, 生後12ヵ月のHLA一致の妹をドナーとして同種骨髄移植を行った.前処置としてブスルファン4mg/kg/dayx4, シクロフォスファミド60mg/kg/day×2を投与し, GVHD予防にシクロスポリンA, メソトレキセートを用いた.移植から180日目には血液型はドナータイプとなり, 4歳時の現在まで再発なく経過している.
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