日本小児血液学会骨髄移植委員会は, 1983年より毎年, 我が国小児における骨髄移植の全国集計を行っている.1993年6月30日現在, 81施設において1,735例の造血幹細胞移植が行われていた.その内, 自家骨髄移植と末梢血幹細胞移植は, 主として血液・固形悪性腫瘍に行われており, 前者は468例 (248例生存), 後者は243例 (153例生存) であった.同系・同種骨髄移植ならびに胎児肝細胞移植は1,002例に行われていた.その内, 急性リンパ性白血病は290例 (146例生存), 急性骨髄性白血病は259例 (163例生存), 成人型慢性骨髄性白血病は66例 (42例生存), 若年型慢性骨髄性白血病は6例 (2例生存), 非Hodgkinリンパ腫は41例 (30例生存), 固形悪性腫瘍は28例 (13例生存), 重症再生不良性貧血は179例 (158例生存), 重症複合免疫不全症は38例 (19例生存), その他が87例 (60例生存) であった.