日本公衆衛生看護学会誌
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原著
アルコール依存症当事者のPerceived stigma:質的記述的研究
佐伯 実南蔭山 正子
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2024 年 13 巻 3 号 p. 150-157

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抄録

目的:アルコール依存症当事者のPerceived stigma(当事者が認識するStigma)を明らかにすることを目的とした.

方法:医師からアルコール依存症の診断を受けている20歳以上の者に個別インタビューを行った.14名の逐語録を質的記述的に分析した.

結果:アルコール依存症当事者のPerceived stigmaとして,【飲酒をコントロールできないのは当事者である自分の意志の問題だと思われている】,【当事者である自分が社会通念から逸脱していると思われている】,【アルコール依存症という病気の特徴に関して理解されていない】,【アルコール依存症当事者であるというだけで人間性を否定的に評価される】,【アルコール依存症当事者は危険で迷惑だから拒絶されている】という5つの大カテゴリが生成された.

考察:アルコール依存症当事者は周囲から病気を正しく理解されず,人間性を否定的に評価されたり,拒絶されていると感じており,苦痛を抱えていると考えられる.

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