日本公衆衛生看護学会誌
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研究
母親の育児に関する相談事と背景要因
―3か月児健康診査のデータ分析から―
村井 智郁子林 知里横山 美江
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2014 年 3 巻 1 号 p. 2-10

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抄録
目的:母親の育児に関する相談事について3か月児健康診査のデータから実態を明らかにし,地域母子保健における効果的な支援のあり方を検討した.
方法:大阪市B区の3か月児健康診査を受診した児の健診データのうち,個人情報を除外したものを用いた.
結果:分析対象者は2,552人であった.相談事を記載していた母親は1,213人 (47.6%) で,相談内容は,「皮膚の手当て」が最も多く,「授乳」,「便」等が多かった.相談あり群は,第1子,集合住宅居住者,生活の困りごとのある者,気分や体調が悪い者,自分の時間がなく苦痛と感じている者に有意に多かった.一方,なんとなく不安と回答しながら,相談事を記載していない母親が36.1%認められた.
結論:相談内容は現時点の問題が多く,相談事の有無には母親の背景要因が影響していた.不安があるが相談事を記載していない母親もおり,相談事記載の有無や項目数のみでは,育児不安や育児負担感を測れないことが示された.
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© 2014 日本公衆衛生看護学会
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