日本植物病理学会報
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種特異的プライマーを用いたPCRによる花き生産環境からのPythium helicoidesの検出
銀 玲景山 幸二浅野 貴博千田 昌子渡辺 秀樹須賀 晴久福井 博一
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2007 年 73 巻 2 号 p. 86-93

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抄録
Pythium helicoidesによる根腐病が,ミニバラやカランコエの循環式エブアンドフロー灌水栽培で問題になっている.本研究では本菌の生活環の解明を目的とし,種特異的プライマーを用いたPCRによる本菌の検出法を開発した.リボソームDNAのinternal transcribed spacer領域の塩基配列に基づき,本菌の種特異的プライマーを設計した.本菌を含むPythium属34種2グループと近縁属3種についてPCRを行ったところ,本菌のみで増幅が認められ,プライマーの種特異性が確認できた.菌体DNAを用いてPCRを行ったところ,鋳型DNAの量が 100fgでも増幅された.自然汚染土を用いて検出したところ,14~35cfu/g乾土まで検出可能であった.本検出法によって,ミニバラおよびカランコエ生産施設における本菌の生存を調査したところ,両施設とも施設内外で本菌の生存が確認された.また,使用前の培養土からは検出されず,培養土による病原菌の持ち込みの可能性は低いと考えられた.苗や鉢が清浄でも作業中に本菌が混入して発病する危険性のあることが示唆された.
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© 2007 日本植物病理学会
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