日本植物病理学会報
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桑樹萎縮病に関する研究
(第17報) 収穫法改善による防除
田浜 康夫
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1967 年 33 巻 4 号 p. 253-258

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抄録
菊池系(Kikuchi mild strain)の桑樹萎縮病地帯である熊本県菊池市において本実験を実施した。5月下旬に枝条を1m残し上部を伐切収穫する1m株上げ収穫法は冬期伐切と同程度に萎縮病の病徴発現に対する抑制効果がみとめられた。これに立脚して,経済的防除対策を確立するため,冬期伐切,1m株上げ,1m株上げ,そして冬期伐切にかえる3年毎の輪収式の桑樹萎縮病地帯の年間条桑収穫法を考案実施した結果,その顕著な効果を認めた。
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