1979 年 45 巻 3 号 p. 358-361
カブモザイクウイルスRNA (TuMV-RNA)を1N塩酸で加水分解後,ペーパークロマトグラフィによって各ヌクレオチドを分離し,それらの質量比を紫外線吸収によって検討した。得られた結果は,アデニン31.7,グアニン22.0,シチジル酸27.2およびウリジル酸19.1であった。NaOH, ureaおよびRNase処理によって得られたTuMV-RNAのハイパークロミシティは,260nmにおける紫外線吸収で,それぞれ18.0, 19.5および26.4%の増加を示し,一方,熱処理では24.6%増加した。TuMV-RNAの融解温度(Tm)は53±1Cであった。