抄録
リンゴ赤星病菌Gymnosporangium yamadaeには,リンゴ品種に対する病原性から2種の生態型が確認された。エンパイヤーおよび旭に大型病斑を形成し,しゅう子腔を多数形成する菌系をレース1,両品種に感染を起すが病斑上に柄子器を1∼2個形成するのみで止る菌系をレース2とした。これら2種のレースをそれぞれカイズカイブキに接種して保存し,2年後に形成された冬胞子堆より冬胞子を採取し生態型判別品種に接種した場合に,2年前と同じ反応を示した。
あかねおよびウースター・ペアメンは圃場観察で発病している例は無かったが,これら品種の鉢植え若木に好適条件下で病原菌を接種した場合に,供試17菌株すべてで発病した。ただし,病斑は小さく,病斑上に形成されるしゅう子腔の数も平均3∼4個と少かった。