日本植物病理学会報
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低温下の不発芽トウモロコシ種子から分離されたPythium属菌の病原性
近藤 則夫児玉 不二雄赤井 純
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1986 年 52 巻 4 号 p. 585-589

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抄録
北海道のトウモロコシ連作土を用いて,低温条件下(10C)でトウモロコシを栽培すると発芽率が著しく低くなり,不発芽種子からは5種のPythium属菌(P. Paroecandrum, P. spinosum, P. sylvaticum, P. ultimum, 未同定のPythium属菌)が分離された。接種試験の結果,これら5種のPythium属菌はすべてトウモロコシに対し病原性を示した。北海道においてはトウモロコシ苗立枯病は主としてPythium属菌が起こすと考えられる。
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