1991 年 57 巻 5 号 p. 716-719
青枯れ病防除薬剤の開発を目的として,インドールおよびその誘導体10種ついて,P. solanacearumに対する抑制効果を検討した。その結果,インドール,3-インドールプロピオン酸(I-3P)および3-インドールアクリル酸(I-3A)に強い抑制作用が認められたので,さらに7系統のP. solanacearumと4種のPseudomonas属細菌を供試し,これらの化合物の細菌増殖に及ぼす効果を調べた。その結果,I-3PとI-3Aはインドールの5∼10倍の抑制効果を示し,P. solanacearumの増殖のみを選択的に抑制することが明らかとなった。