日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
Pseudomonas solanacearumに対するインドールの抗細菌活性 (第2報)
インドール誘導体の抗細菌活性
豊田 秀吉松田 一彦道後 充恵角谷 晃司赤座 啓史山下 修司今西 由香松田 克礼濱田 昌之大内 成志
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 57 巻 5 号 p. 716-719

詳細
抄録

青枯れ病防除薬剤の開発を目的として,インドールおよびその誘導体10種ついて,P. solanacearumに対する抑制効果を検討した。その結果,インドール,3-インドールプロピオン酸(I-3P)および3-インドールアクリル酸(I-3A)に強い抑制作用が認められたので,さらに7系統のP. solanacearumと4種のPseudomonas属細菌を供試し,これらの化合物の細菌増殖に及ぼす効果を調べた。その結果,I-3PとI-3Aはインドールの5∼10倍の抑制効果を示し,P. solanacearumの増殖のみを選択的に抑制することが明らかとなった。

著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top