抄録
輸入パパイアの腐敗を1986年から1987年に調査した結果,わが国では未報告の軸部の腐敗が認められた。その病徴は5タイプに類別され,病原菌の形態的特徴および接種試験の結果,パパイアの軸部の腐敗に関与する病原菌としてBotryodiplodia theobromae, Phomopsis sp., Colletotrichum gloeosporioides, Fusarium solani, Ascochyta caricaeを同定した。この病名をパパイア軸腐病(stem-end rot)と呼称することを提案した。