日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
本邦で分離したジャガイモ葉巻ウイルス外被タンパク質および17 Kタンパク質遺伝子の塩基配列
大島 一里中屋 隆明松村 健四方 英四郎木村 郁夫
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 59 巻 2 号 p. 204-208

詳細
抄録

本邦で分離したジャガイモ葉巻ウイルス(PLRV-J)の外被タンパク質および17 Kタンパク質遺伝子の塩基配列を決定した結果,塩基数はそれぞれ624および465であり,アミノ酸数は, 208および155と推定された。PLRV-Jと諸外国で分離されたPLRV分離株間の外被タンパク質および17Kタンパク質のアミノ酸配列の相同性を比較すると,両タンパク質ともに90%以上の高い相同性を示した。同様にPLRV-Jとテンサイ西部萎黄ウイルス(BWYV)およびオオムギ黄萎ウイルス(BYDV)と比較するとBYDV(外被タンパク質: 49.0%, 17Kタンパク質: 33.8%)に比べてBWYV(外被タンパク質: 64.9%, 17Kタンパク質: 52.6%)との間でより高い相同性を示した。

著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top