日本植物病理学会報
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59 巻 , 2 号
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  • 植草 秀敏, 菅沢 康雄, 寺岡 徹, 細川 大二郎, 渡辺 實
    1993 年 59 巻 2 号 p. 107-113
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリ子葉におけるタバコモザイクウイルス(TMV)の局在化と,酵素活性およびタンパク質の変動との関係について検討した。キュウリ子葉におけるペルオキシターゼ(PO)およびリボヌクレアーゼ(RNase)活性はTMVの感染にともなって増加したが,全身感染性のCGMMVの感染によっては増加が認められなかった。また,アクチノマイシンD (AMD)の処理でTMVの局在化が弱められた子葉では両酵素活性の著しい増加が認められた。活性が増加した場合, POおよびRNaseの酸性アイソザイムには変化が認められなかった。ポリフェノールオキシターゼの活性はTMV感染キュウリ子葉においてほとんど検出されなかった。これらの3酵素はキュウリ子葉におけるTMVの局在化に直接関与しないと思われた。キュウリに壊死病斑を形成するタバコネクローシスウイルス(TNV)の感染およびサルチル酸の処理によってキュウリ子葉に,電気泳動的に検出できる2種類の感染特異的タンパク質(PRp)が誘導された。しかし,これら2つのPRpはTMV感染キュウリ葉からは検出されなかった。また,サリチル酸処理によってこれらのPRpを誘導したキュウリ子葉ではTMVの増殖量やstarch-lesionの直径に変化は認められなかった。それゆえ,これら2つのPRpはキュウリ子葉におけるTMV局在化とは関与しないと思われた。キュウリ子葉にTMVを接種後,経時的に14C-アミノ酸を取り込ませてタンパク質の合成を調べたところ,接種24時間後頃に対照には認められない新しいタンパク質のバンドが検出された。さらに,局在化を弱める処理(AMD処理, ZYMVの前接種)を行った場合には,このバンドは検出されなかった。それゆえ,このタンパク質はキュウリ子葉におけるTMVの局在化に直接関与するかもしれない。
  • Triwidodo ARWIYANTO, 後藤 正夫, 瀧川 雄一
    1993 年 59 巻 2 号 p. 114-122
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    トマト,タバコ,ナス,ジャガイモなど9種の植物から分離した66の菌株Pseudomonas solanacearumを用いてバクテリオシン産生性とそれらに対する感受性を調べた。66菌株中33菌株がカサミノ酸-ペプトン-グルコース寒天培地中でバクテリオシンを生産したが,そのなかの20株のみが液体培地中でバクテリオシンを生産した。最も抗菌スペクトラムが広かったジャガイモ分離株であるPOPS 8409菌株が生産したバクテリオシンは,熱に対して感受性であり,トリプシンに対しては耐性であった。またこのバクテリオシンは遠心沈澱させることができ,電子顕微鏡下でファージ尾部状粒子として認められた。以上の結果によりこのバクテリオシンは沈降性で高分子量のグループであると考えられた。
  • 黄 奔立, 朱 華, 胡 広干, 李 清銑, 高 錦梁, 後藤 正夫
    1993 年 59 巻 2 号 p. 123-127
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネ白葉枯病菌の代表的な4菌株を用いてポリクローナル抗体を作製し,寒天ゲル沈降反応と寒天ゲル電気泳動法によって中国産の58菌株と国際稲研究所で分離された5菌株計63菌株を分類した。その結果,四つの血清型に識別することが出来た。次に4菌株を用いて作出したハイブリドーマの中から,代表的な6クローンを選んでモノクローナル抗体を作製し,これを用いて上記4血清型のエピトープの解析を行った。その結果, 6種のエピトープが検出され,その分布パターンによって63菌株のイネ白葉枯病菌は,4種の血清型と7種の血清亜型から成る九つの反応型に分けられた。
  • 上運天 博, 菅 康弘, 安藤 達男
    1993 年 59 巻 2 号 p. 128-134
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネ白葉枯病菌88菌株のうち, 1菌株が7.1 kbの2本鎖閉環状DNA (cccDNA)を有しており,この菌株M8883は培養液中にファージを放出していた。この7.1 kb cccDNAは5回の継代液体培養で容易に欠落し,欠落株は同時にファージ産生能を失った。M8883株から放出される繊維状ファージは,その宿主域,粒子の長さおよび複製型DNA (RF)の分子量においてXfおよびXf2ファージとは異なっており,これをXf8883ファージと命名した。7.1 kb cccDNAの制限酵素HinfIまたはMspIによる切断パターンはXf8883を感染させたM8819株から分離したXf8883-RFの切断パターンと同一であった。さらに, 7.1 kb cccDNAをM8819株に導入するとXf8883と同じファージを産生するようになった。これらの結果から, 7.1 kb cccDNAは新しい繊維状ファージXf8883のRFであると結論した。Xf8883-RFとXf-RFのHaeIII, RsaIおよびHinfIによる切断パターンの分析により,両ファージは近縁のファージであることが示唆された。
  • 豊田 和弘, 白石 友紀, 小林 一成, 山岡 直人, 久能 均
    1993 年 59 巻 2 号 p. 135-142
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    オオムギに対して非病原菌であるErysiphe pisi発芽胞子表層から水抽出した物質でオオムギ子葉鞘を処理し,接種した病原菌E. graminisの感染に及ぼす影響を検討したところ,約50%の抑制率が得られた。この抑制効果は,抽出物中の低分子,耐熱性の成分に依存すると考えられた。抽出物をHPLCで分画したところ四つのピークが得られ,そのなかの一つの画分がE. graminisの感染を約95%抑制した。抽出物はE. graminis胞子の発芽から侵入までの過程を阻害しなかった。本菌の吸器形成を検定するin vitro系がないので,侵入から吸器形成するまでの過程に及ぼす本抽出物の影響を直接検定することはできなかったが,抽出物で処理した子葉鞘でも約40%の吸器形成率が得られるので抽出物が直接抗菌性を示している可能性は低い。したがって,本抽出物には子葉鞘の拒否性を高めるエリシター活性があると考えられた。
  • 細川 大二郎, 渡辺 雄一郎, 岡田 吉実
    1993 年 59 巻 2 号 p. 143-154
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコモザイクウイルス(TMV)の外被蛋白質および非構造蛋白質(130kDaおよび180kDa蛋白質)のタバコプロトプラストにおける局在をプロテインA-金コロイド法を用いて検討した。外被蛋白質の抗体では,金粒子の標識が接種4時間後に最初に細胞質の一部に認められた。その後,この初期の金粒子の標識部位は細胞質に数カ所認められるようになり,やがてこの部位にはTMV粒子が観察された。TMV粒子は結晶配列の集塊となり,集塊の大きさが急速に増加したが,この期間,金粒子はウイルス粒子の集塊とその近傍にのみ観察された。ウイルスの増殖が定常期に達する時期(接種24時間後)には金粒子の標識はウイルス粒子の認められない細胞質にも広く観察されるようになった。核,プラスチド,ミトコンドリアにはいずれの時期にも金粒子の標識は認められなかった。130kDa蛋白質の抗体では,金粒子の標識が接種4時間後に細胞質の形成初期の顆粒状封入体に認められた。その後,この封入体は数を増し,ウイルス粒子の集塊の近傍に観察され,形態は不定型から楕円形へと変化し,その大きさが増加したが,金粒子の標識はこの封入体にのみ認められた。180kDa蛋白質の抗体では,金粒子は130kDa蛋白質の認められた封入体にのみ観察されたが,金粒子の数はかなり少なかった。130kDa蛋白質及び180kDa蛋白質はTMVのRNAの複製酵素あるいはその構成成分であると考えられているので,以上の結果は,ウイルスRNAの複製,外被蛋白質の合成,ウイルス粒子の形成などのTMVの増殖の過程が,細胞質の限られた部位で起こることを示していると考えられた。
  • 田中 伸和, 松本 武, 岡 穆宏
    1993 年 59 巻 2 号 p. 155-162
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    国内産Agrobacterium rhizogenes MAFF 03-01724株(ミキモピン型)よりプラスミドを単離し, A. rhizogenes A4株がもつpRiA 4bのT-DNAをプローブとしたサザンハイブリダイゼーションを行うことによって, T-DNAの存在を調べた。その結果,約200kbのプラスミド上に, A4株のTL-DNAとの相同領域が検出されたが, TR-DNAとの相同領域は検出されなかった。TL-DNAとの相同領域は, 1724株で誘発されたアジュガ毛状根のゲノム上にも検出されたので,約200kbのプラスミドが1724株の毛状根誘発プラスミドpRi 1724であること,本プラスミドにT-DNAが存在することが示された。本プラスミドのBam HI切断断片を大腸菌にクローニングしたプラスミドおよびコスミドライブラリーから, T-DNA領域の制限酵素切断地図を作製した。また, pRiA 4bの病原性領域(vir)をプローブとしたハイブリダイゼーションで, pRi 1724上にその相同領域が検出された。
  • 吉田 克志, 松本 勲, 大口 富三
    1993 年 59 巻 2 号 p. 163-170
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    アブラナ科植物であるダイコンとナズナのべと病菌をダイコンの切断根組織に接種し,両菌の病原性の差異を組織化学的手法を用いて観察した。ダイコンべと病菌を接種した場合は吸器形成率は高く(90%),細胞間隙を菌糸が著しく生育伸長した。これに対し,ナズナベと病菌を接種した場合,吸器形成率は20%以下でその形も小さく,大部分は吸器とは形態を異にする菌糸様構造物として細胞に侵入し,生育は接種24時間後に停止した。
    両菌感染部位を組織化学的に観察すると,ダイコン菌の場合に比ベナズナ菌侵入部位ではリグニン,カロースの蓄積およびSITS蛍光が顕著であり,抵抗反応が著しかった。吸器には膜結合性Ca2+の特異蛍光を示すクロロテトラサイクリン蛍光が認められたが,菌糸様構造物には認められなかった。このことは両者の機能に差異があることを示している。
    以上の結果,ダイコンベと病菌は宿主の抵抗反応を抑制する能力(病原性)を有するために,感染して組織中を著しく生育伸長するが,ナズナベと病菌ではその能力を欠くために菌糸様構造物で細胞に侵入し,吸器形成の場合も接種24時間後に生育が停止すると考えられ,両菌の病原性の差異が示唆された。
  • 小川 俊也, 吉岡 正陽, 山谷 純, 岡田 吉美
    1993 年 59 巻 2 号 p. 171-174
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    タバコモザイクウイルス(TMV)L株の全長cDNAを含むプラスミドを用いて, TMVのコートタンパク質欠損ミュータントcDNA(LDCS 29-cDNA)を含むプラスミドを作成した。このLDCS 29-cDNAをアグロバクテリウムのTiプラスミドベクターシステムを用いてタバコゲノムDNAに導入し,形質転換タバコ植物を作成した。この形質転換植物中では, LDCS 29-RNAが細胞内の全RNAの約0.1%をしめていた。また, LDCS 29-RNAの複製中間体であるマイナス鎖LDCS 29-RNAが検出された。これらのことは,組み込まれたLDCS 29-cDNAより転写されたLDCS 29-RNAが,形質転換タバコ植物体中で複製したことを示している。
  • 挾間 渉, 加藤 徳弘, 森田 鈴美
    1993 年 59 巻 2 号 p. 175-179
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    Two types of seed transmission of Corynespora melonis on cucumber were confirmed by the transmission tests used artificially inoculated and home-raised seeds. One is ectoparasitism or simple adhesion of the pathogenic fungus to the surface of seeds, the other is endoparasitism where the location of the fungus in the seed is inside the testa as resting mycelia. Such affected seeds occur inferior germination and occasionally damping-off. Cucurbit leaf beetle, Aulacophora femoralis Motschulsky, feeds on the surface of cucumber fruit and promotes infection of the fungus.
  • 古賀 博則, 君ケ袋 尚志, 月星 隆雄, 植松 勉
    1993 年 59 巻 2 号 p. 180-184
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    関東・東北地方から収集されたペレニアルライグラスの25エコタイプについて,エンドファイトの光学顕微鏡観察と分離・培養を行った結果, 3系統でAcremoniumエンドファイトが, 2系統でGliocladium様エンドファイトがそれぞれ見いだされた。また,市販の芝草用の18品種のうち13品種にAcremoniumエンドファイトが見いだされたが, Gliocladium様エンドファイトは見いだされなかった。市販の牧草4品種ではいずれのエンドファイトも見いだされなかった。走査電子顕微鏡観察の結果, Acremoniumは葉鞘・葉・稈などに観察され,菌糸は宿主細胞内に侵入することなく細胞間隙を伸展しており,菌糸に隣接する宿主細胞に顕著な形態的変化は認められなかった。エコタイプ3系統と芝草13品種で見いだされたAcremoniumの上述の諸性状は, A. loliiときわめて類似していた。
  • 眞岡 哲夫, 大村 敏博, Jumanto HARJOSUDARMO, 宇杉 富雄, 日比野 啓行, 土崎 常男
    1993 年 59 巻 2 号 p. 185-187
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    イネラギッドスタントウイルスをイネに接種し,株分けによる増殖を3年以上繰り返したところ,昆虫伝搬性が失われた。昆虫非伝搬株はイネに萎縮を起こさず,イネ体内におけるウイルス濃度も伝搬株に比べ低かった。また,昆虫非伝搬株の核酸の電気泳動では,伝搬株にはみられない泳動度の速いバンドが新たに2本生じるとともに, S10フラグメントの量が減少した。このことからS10フラグメントが昆虫伝搬性に関与している可能性が示唆された。
  • 堀野 修, 渡部 光朗, 舟貝 真理子
    1993 年 59 巻 2 号 p. 188-191
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    白葉枯病菌に感染したイネ品種IR 24の道管内に認められる繊維状物質および本病原細菌のリポ多糖質(LPS)について組織化学的電顕観察を行った。感染イネ葉道管内において,高電子密度と低電子密度の繊維状物質(DFMとLFM)が認められた。 DFMは接種葉の道管内にしばしば充満していた。また, LFMは細菌の周縁に局在し,塩基性ビスマスで染色した場合にのみ明瞭に観察された。これらの繊維状物質はレクチン(Con AあるいはWGA)金コロイドによって染色されなかったことから,マンノースあるいはN-アセチルグルコサミンを含んでいないと推察された。白葉枯病菌のLPSに対する抗体で免疫染色を行った場合,道管内の細菌の細胞壁外膜の表面のみが染色された。
  • 荒井 啓, 森 一浩, 衛藤 威臣
    1993 年 59 巻 2 号 p. 192-195
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    種子繁殖型ニンニクの系統選抜中に,花に異常を示すものが認められた。健全花序が球形を示すのにたいして,異常株では小花柄および花弁が白色となって異常に伸長し,花序全体が楕円状・ラッパ状・杯状を示した。このような症状を示す株の鱗茎,新芽,葉,花柄,小花柄,花弁の組織をDAPI (4',6-diamidino-2-phenyl-indole・2 HCl)染色し,蛍光顕微鏡で観察したところ,異常株の師部で特異的に染色される細胞が認められた。また,超薄切片法による電顕観察では,異常株のいずれの師部組織にも典型的なマイコプラズマ様粒子(MLO)が多数認められた。以上の結果は,ニンニクの奇形花症状が, MLOによることを強く示唆するものである。
  • 吉川 正信, 中村 茂雄, 江原 淑夫
    1993 年 59 巻 2 号 p. 196-199
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリモザイクウイルス(CMV)感染ササゲ葉に生成する感染特異的タンパク質(CpPR)は, pH 8.3では4成分, pH 2.8では1成分抽出された。前者は分子量14および15kDa,等電点pI5.1~5.6の低分子量の酸性タンパク質で,局部壊死斑形成後細胞間隙に浸出されることが認められた。また,タバコの感染特異的タンパク質のPR-1グループの抗体と反応することが認められた。したがって, CpPRはタバコのPR-1グループと類似したものと考えられた。
  • 津田 新哉, 亀谷 満朗, 花田 薫, 藤澤 一郎, 都丸 敬一
    1993 年 59 巻 2 号 p. 200-203
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    植物ウイルスの簡易診断法として,ろ紙とラテックスを用いた迅速免疫ろ紙検定法(RIPA)を開発した。今回,多種植物ウイルスの同時検出を目的として前報の一段階法を改良し,ろ紙を抗原液に浸した後着色ラテックス液に浸す二段階法を開発した。次に,多種ウイルスの同時検出を試みた。CMV, TMVおよびPVYまたはTuMVに対する各抗体をそれぞれ白および着色ラテックス(日本合成ゴム(株)製)に感作させ,感作白色ラテックスをろ紙上の,異なった位置に塗布,乾燥後,ろ紙の下端を3種ウイルス感染葉粗汁液に浸した。1分後,ハサミでその下端1~2mmを切除し,3種感作標識ラテックス混合液に浸して展開させたところ,白色ラテックスを固相した位置にそれぞれ明瞭なバンドが約2分以内に出現した。単独感染植物の粗汁液では,特異的な1本のバンドのみが出現した。ウイルスの種類別に着色ラテックスの色調を変えると判定がさらに容易となった。以上から, RIPAは多種植物ウイルスの同時検出に有効である。
  • 大島 一里, 中屋 隆明, 松村 健, 四方 英四郎, 木村 郁夫
    1993 年 59 巻 2 号 p. 204-208
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    本邦で分離したジャガイモ葉巻ウイルス(PLRV-J)の外被タンパク質および17 Kタンパク質遺伝子の塩基配列を決定した結果,塩基数はそれぞれ624および465であり,アミノ酸数は, 208および155と推定された。PLRV-Jと諸外国で分離されたPLRV分離株間の外被タンパク質および17Kタンパク質のアミノ酸配列の相同性を比較すると,両タンパク質ともに90%以上の高い相同性を示した。同様にPLRV-Jとテンサイ西部萎黄ウイルス(BWYV)およびオオムギ黄萎ウイルス(BYDV)と比較するとBYDV(外被タンパク質: 49.0%, 17Kタンパク質: 33.8%)に比べてBWYV(外被タンパク質: 64.9%, 17Kタンパク質: 52.6%)との間でより高い相同性を示した。
  • 加藤 忠弘, 山口 仁宏, 大谷 卓, 甲 千寿子, 上原 忠雄, 江原 淑夫, 呉 柄権, 吉川 正信
    1993 年 59 巻 2 号 p. 209-213
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    キュウリモザイクウイルス感染ササゲ葉を病斑発現前に水中に浸漬し,病斑発現に関連して浸出する生理活性物質の分離を試みた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで8画分を得,細胞毒性を有する2画分より,それぞれcoumestrolとdalbergioidinの二つのisoflavonoidが同定された。Coumestrolは60μg/ml以上の濃度で細胞毒性を示したが, dalbergioidinの細胞毒性はさらに弱かった。
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