心身医学
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摂食障害患者を対象としたクリティカルパスの作成とその臨床応用
松林 直椋田 稔朗阪中 明人出端 里美前川 澄子武藤 桂子倉掛 真理子江頭 優子
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2000 年 40 巻 4 号 p. 301-307

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抄録
クリティカルパスは多職種の構成員の仕事遂行内容, 時間経過, 患者の予後を明らかにする.最近, わが国でも内科や外科領域で看護の質を高めたり, 財政面を改善するために使用し始めた.精神科患者は個別性が大きいといわれているが, 海外では精神科領域でもクリティカルパスが使われるようになった.一般に, 摂食障害は難治で入院期間がかかるといわれている.摂食障害のクリティカルパスを作成するにあたり, 入院期間中の治療ゴールを個々の患者と医師, 看護婦が共有することが大切である.入院前に患者の個別性を明かにすることは早期からのケアマネジメントを行うことができる.小さな努力で導くことができるという入院目的を明かにすることが大切である.また, 医師や看護婦の, 入院は真のゴールではなく, 家への橋渡しであるという認識も大切である.われわれは摂食障害のクリティカルパスを作成したので報告する.
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© 2000 一般社団法人 日本心身医学会
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