心身医学
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閉経後の中高年女性に対するダンス/ムーブメントセラピーの短期的心身効果 : 感情と自覚的睡眠感を中心として
渡辺 明日香森谷 潔小田 史郎福田 紀子本間 裕子
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2005 年 45 巻 2 号 p. 133-142

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抄録

閉経後の健常中高年女性7名に対する夕刻50分間のダンス/ムーブメントセラピー(DMT)の心身効果を, 感情と目覚的睡眠感について調べた. 無理のない快適なペースの運動で構成されるDMTは被験者に好まれ, 申高年女性が継続的に取り組むのに適した軽度〜中等度強度(37.0±7.7SD%HRR)の運動負荷量であった. DMTによって感情(状態不安, 快感情, リラックス感)と自覚的睡眠感(眠気, 寝つき)が有意に改善し(p<0.05), 翌朝の目覚めはさわやかになった. また, DMT後に体の痛みこりは軽減し, 翌日昼食前の食欲も高まった(p<0.05). DMTは更年期女性の不定愁訴軽減に有効に作用すると考えられる.

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© 2005 一般社団法人 日本心身医学会
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