抄録
慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome : CFS)患者はしばしば微熱を訴えるが, CFS患者の微熱の機序は明らかではない.しかしながら, CFS患者の中には,平日の体温が休日の体温より高いという就労日高体温症(workday hyperthermia)を呈したり,心理面接によって1℃以上体温が上昇するなど,心理的ストレスが微熱の成因に関与していると考えられる症例が存在する.そこで本稿では心理的ストレスが体温に及ぼす影響について概説し,心理的ストレスによって修飾された微熱を伴うCFS患者の治療について述べた.