心身医学
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月経からみた女性のストレス疾患(シンポジウム:女性のライフステージと心身症,2013年,第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))
甲村 弘子
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2014 年 54 巻 7 号 p. 658-665

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抄録
女性のライフサイクルを通じて性ステロイドホルモンは重要な役割を果たし,月経という現象は女性の身体面と精神面に大きな影響を与えている.体重減少や過度の運動,ストレスなどにより視床下部性無月経が起こってくる.やせによる栄養不良や強いストレスの影響下では摂食促進因子の作用が高まって性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)分泌が抑制される.また,栄養不良によるレプチンの低下はGnRH分泌不全をもたらす.そして無排卵・無月経となる.このように摂食およびストレスと生殖機能は密接に関係している.月経困難症は女性の心身にさまざまな影響を与え,そのQOLを低下させている.器質的異常を認めない機能性(原発性)の月経困難症と,器質的疾患によって起こる器質性(続発性)月経困難症の2種に分類され,後者の代表は子宮内膜症である.月経周期の変動に伴って症状の現れる疾患は月経前症候群である.本症の症状は身体症状から精神症状まで多岐にわたる.その症状の発現には性ステロイドホルモンと中枢神経系の神経伝達物質(セロトニン系,GABA系)との関係が注目されている.
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© 2014 一般社団法人 日本心身医学会
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