心身医学
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マインドフルネスの低さが痛みに対する破局的思考を介して緊張型頭痛患者の生活支障に与える影響
―多施設横断研究―
田野邉 果穂町田 規憲端詰 勝敬竹内 武昭橋本 和明小山 明子佐口 隆之竹島 多賀夫團野 大介宮原 淳一田山 淳
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論文ID: 2024006

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抄録

緊張型頭痛は生活支障の高い疾患である.本研究では,緊張型頭痛患者においてマインドフルネスの低さが痛みに対する破局的思考を強め,痛みに対する破局的思考が生活支障を高めるモデルを第1仮説として,共分散構造分析により検討した.さらにこのモデルの影響は,反復性緊張型頭痛患者よりも慢性緊張型頭痛患者において大きくなることを第2仮説として,多母集団同時解析により検討した.緊張型頭痛患者112名を対象として複数の医療施設で横断調査を行った.仮説検証の結果,モデルの妥当性が確認され,マインドフルネスの低さが,痛みに対する破局的思考を強め,さらに痛みに対する破局的思考の強さが生活支障を高める仮説モデルが支持された.加えてこの仮説モデルの影響は,反復性緊張型頭痛患者よりも慢性緊張型頭痛患者において大きかった.本研究の結果から,マインドフルネスを高めることが緊張型頭痛患者のマネジメントに有益な可能性がある.

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