日本小児腎臓病学会雑誌
Online ISSN : 1881-3933
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原著
尿路感染症のリスクファーとその対処法
平岡 政弘
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1997 年 10 巻 2 号 p. 113-115

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抄録
 尿路感染症は有意な腎障害を生じることがあり,この尿路感染症を予防するためにはそのリスクファクターをよく知ることが大切である。これには膀胱尿管逆流現象 (VUR) が最もよく知られているが,VUR以外にもいくつかの重要なリスクファクターが知られており,これらの因子をすべて考慮に入れる必要がある。
 男児ではVURと低形成腎,強度の生理的な包茎が多く,女児ではVURと膀胱の機能異常が多い。臨床的によく問題になるリスクファクターの診断法と対処法について述べた。
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© 1997 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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