1999 年 12 巻 2 号 p. 169-172
乳児尿路感染症50例 (VUR陽性18例,陰性32例) につき,入院時の血小板数,白血球数,CRPと回復期の血小板数についてVURの有無で差があるか検討した。この結果,他の3者は有意差がなかったが,入院時の平均血小板数はVUR陽性52万,陰性42万と差を認め,40万未満では陽性は3例で陰性は16例であった。またVUR陽性の内,左右両側が陽性であった5例はすべて入院時血小板数が50万以上であった。これらのことは膀胱造影の施行の上で参考になると思われた。