論文ID: 2205si
本論文ではこれまで40年余りにわたるまばたき研究を振り返った。そこでは,3名の研究者が学会で集まり,そこからまばたき研究会を立ち上げ,「まばたきの心理学」という本を出版した。まばたき研究会では多くの研究者が,自らの研究を発表し,そこから多くのまばたき研究者が輩出されていった。まばたき研究には,まばたきの数量化が求められる。まばたき率,まばたき間間隔,まばたき潜時,まばたき時間分布の4つについて紹介した。最近では,まばたきとドーパミンとの関連について取り扱う研究が増えてきている。将来のまばたき研究についての方向性について議論された。