生理心理学と精神生理学
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ハトの鏡像逆転効果における刺激の大きさの役割
渡辺 茂
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1983 年 1 巻 p. 35-39

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抄録
3種類の異なる大きさの刺激を用いてハトに鏡像弁別を単眼で訓練した。最大の刺激の視角は17.5°×11.5°であり, 最小のものは3.5°×3.3°であった。非訓練眼でテストを行うと各個体ともSに対する選好, 即ち鏡像逆転効果が認められた。
従って, ハトにおいては, キンギョについて報告されているような刺激の大きさに依存した逆転的転移から正常な転移の変化は認められなかった。なお, 鏡像逆転効果におけるtecto-fuga1系の役割が論じられた。
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© 日本生理心理学会
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