生理心理学と精神生理学
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成人における内因性瞬目の年齢差と性差
杉山 敏子出多 英興
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2007 年 25 巻 3 号 p. 255-265

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抄録

本研究は健常成人の内因性 (自発性) 瞬目の諸属性についてその標準値を得ることを第一の目的とし, さらに年齢差, 性差, コンタクトレンズ装着の影響などを検討した。実験参加者は20歳代から93歳までの男女成人617名で, 共通の課題として3分間に編集したビデオ刺激の視聴を課し, その際の瞬目をビデオに記録し解析した。結果は, (a) 成人の標準的な瞬目率はほぼ20/分であった, (b) 女性の方が高頻度傾向という性差が認められたが, (c) 著明な年齢差は認められなかった。さらに, 開瞼時間, 閉瞼時間, 左右眼瞼の同期の程度, 瞬目の時間分布, メガネやコンタクトレンズの影響などを性と年齢段階別に解析した。その結果, コンタクトレンズ装着者は非装着者に比べて瞬目率が高いことが明らかになった。

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© 日本生理心理学会
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