論文ID: JJPTF_2024_S3
筋力増強や筋肥大を効率的に生じさせるレジスタンストレーニング処方は,時間に制約のある臨床現場において非常に重要である。我々はレジスタンストレーニングにおける関節角度や筋収縮様式の違いが筋力増強や筋肥大に及ぼす影響を検討した。その結果,筋短縮位となる関節角度と比較して筋伸張位となる関節角度でのレジスタンストレーニングで最大筋力と筋厚が有意に増加した。また,他の筋収縮様式を用いたトレーニングと比較して伸張性収縮を用いたレジスタンストレーニングは筋力増強および筋肥大効果が高い可能性を示すことができた。以上より,レジスタンストレーニング処方では,筋伸張位となる関節角度と伸張性収縮を取り入れることで筋力増強および筋肥大効果が高まる可能性がある。