日本がん・リンパ浮腫理学療法学会誌
Online ISSN : 2759-0984
症例報告
母親と協働した目標設定と生活場面への介入により粗大運動能力の改善が認められた第三脳室腫瘍後の片麻痺女児の一例
平岡 司, 木村 優希, 阿部 広和
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2026 年 4 巻 p. 78-87

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抄録

【目的】本報告の目的は、母親と理学療法士が協働して目標設定と生活場面への介入を行う過程で生じた支援上の工夫や課題を明らかにし、実践的示唆を得ることである。
【事例紹介と経過】事例は、第三脳室腫瘍により脳梗塞を発症し、右片麻痺を呈した2歳女児である。入院時は上下肢Brunnstrom stageⅡで移動には全介助が必要で、家族との立位練習場面では啼泣する様子が観察されていた。2か月間の入院期間中に、理学療法士は母親と協働して目標設定を行い、遊びや日常生活のなかで目標とする動作を反復する介入を行った。結果、目標に対する満足度や粗大運動能力の改善を認めた。
【考察】家族と理学療法士が具体的な目標を共有し、遊びや日常生活のなかに目標とする動作を取り入れやすくなるよう協働したことが、家族の満足度や粗大運動能力の向上に寄与した可能性が示された。

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© 一般社団法人 日本がん・リンパ浮腫理学療法学会
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