2026 年 4 巻 p. 1-7
キメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法は、再発・難治性の血液がんに対する新たな治療方法である。2019年の保険承認以降、適応疾患や対象年齢が拡大し、治療施設も増加していることから、本邦における患者数は急速に増加している。CAR-T細胞療法を受ける患者は、それまでの治療歴(抗がん剤治療や造血幹細胞移植)が長期間に及ぶため、治療前から身体機能が低下している可能性がある。加えて、輸注後に生じるサイトカイン放出症候群(CRS)や免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)は、身体・認知機能に深刻な影響を及ぼす。本総説では、これまでの知見に基づき、CAR-T細胞療法におけるリハビリテーションの役割について概説する。