日本がん・リンパ浮腫理学療法学会誌
Online ISSN : 2759-0984
総説【編集委員会企画】
乳がん診療におけるリハビリテーションの実践と展望
―治療時期別にみた評価・介入とリスク管理―
萬福 允博
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2026 年 4 巻 p. 8-14

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抄録

乳がん診療では治療成績の向上に伴い、治療中・治療後の症状管理と生活機能の維持が重要となっている。乳がんリハビリテーションは、術後上肢機能障害やリンパ浮腫に加え、術後慢性痛、化学療法誘発末梢神経障害、がん関連倦怠感、心毒性、免疫関連有害事象、転移・再発に伴う機能障害などへ対象を広げている。本稿では、周術期、化学療法中・後、内分泌療法・免疫チェックポイント阻害薬使用中、再発・緩和期に分け、主な症状、評価、介入、リスク管理を概説する。理学療法士には、治療内容、身体・精神機能などの変化を継続的に評価し、Red Flagや有害事象に留意しながら、多職種と連携して安全で個別化された運動療法と自己管理支援を行う役割が期待される。今後は、乳がん患者の治療継続、生活の質の維持・向上、就労・社会参加を支えるため、外来・地域において継続的なリハビリテーション支援を提供できる体制づくりが有用となる可能性がある。

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© 一般社団法人 日本がん・リンパ浮腫理学療法学会
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