蘇生
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特別寄稿
大規模災害時の医療支援 ~東日本大震災~
近藤 豊出口 宝乗井 達守本間 洋輔合志 清隆久木田 一郎
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2011 年 30 巻 2 号 p. 77-81

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抄録

 災害医療は災害の発生とともに発展してきた。大規模災害時に医療機関の対応能力を上回る医療が‘災害医療’の特徴であり,さらにトリアージなどの災害医療独自の考え方が存在する。わが国の災害医療は,発生する災害の種類と対応,災害対策チームから災害シミュレーション教育まで幅広く展開している。そして2011年3月11日,東北地方太平洋沖にてマグニチュード9.0の大地震・大津波が発生した。日本全土が震撼し,多くの医療機関が医療支援を行った。また福島原子力発電所から放射能が漏出し,その対応に現在も追われている。様々な問題があるものの,東日本大震災の教訓を生かし,今後わが国の災害医療体制がさらに発展していくことを望む。

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© 2011 日本蘇生学会
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