蘇生
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Print ISSN : 0288-4348
症例報告
全身麻酔下の口腔外科手術後に急性副腎不全が発症した1症例
小鹿 恭太郎金田 徹
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2018 年 37 巻 2 号 p. 72-75

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抄録

 59歳女性。術前ASA PS1と評価。下顎骨骨髄炎に対して全身麻酔下に腐骨除去術を施行した。手術翌日に頭痛とめまいが出現,術後2日目には意識障害が出現した。血液検査所見で低ナトリウム血症と低血糖を認めた。内科医による精査により原発性副腎不全の診断に至り,直ちにヒドロコルチゾンの経口投与を開始した。その結果血清ナトリウム値の改善を認め,2日後には意識清明となった。本症例では術前に副腎機能が低下していた可能性があったが通常の術前評価では明らかではなく術後の急性副腎不全発症を予測することは困難であった。手術という生体への過大な侵襲がその原因となり発症しうる可能性を認識することが重要と考えられた。

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© 2018 日本蘇生学会
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