蘇生
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DNRの考え方は変わったか
―患者の立場から―
植田 〓佐
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キーワード: 歴史, 文化, 宗教, 教育
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1997 年 16 巻 1 号 p. 46-49

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抄録
筆者は医師であるが, 患者としてDonot resuscitate (DNR) を切望する。日本でDNRが困難なのは, 多くの医師にとって患者の死が敗北であると認識することに起因している。この敗北感は日本独特の歴史, 文化, 教育に深く根付いている。しかしすべての医師が死を敗北と考えるわけではない。したがって, 医師が自分の死生観を含む治療方針を公表し, 患者がそれを選択できる開かれた医療が実現できれば, DNRも可能になる。
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© 日本蘇生学会
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