蘇生
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集中治療における“Do not resuscitate (DNR) ”
松木 明知
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1997 年 16 巻 1 号 p. 43-45

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抄録
集中治療は多数を対象とする医療というより個人を対象とする医療である。したがって一般原則的な治療を個人の治療に応用する時には, 大きな誤りを犯すことがある。西洋でもStephanusの予言がこのことを示唆している。
医師が患者の容態についての正確な情報と医療方針を少なくとも事態を理解できる複数の家族に繰り返し説明すれば, 問題はほとんど起こらないと思う。
どうしてもガイドラインが必要であるならば, それは治療方針の大網を記す数項目だけで十分である。詳細なガイドラインを作り, それに固執すればかえって杓子定規的な, 役所仕事的と批判される可能性がある。
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© 日本蘇生学会
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