大阪医科大学麻酔科学教室
大津赤十字病院麻酔科
2001 年 20 巻 2 号 p. 179-182
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術前からの硝酸薬, ニコランジル内服にもかかわらず, 手術中に数回にわたり冠攣縮による重篤な心室性不整脈を起こした1症例を経験した。この症例では硝酸薬, Ca拮抗薬などの投与によりただちに発作の消失は認められたが, 効果は一時的で, 術中再発作を予防することはできなかった。しかし, ニコランジルの持続静脈内投与により心室性不整脈を抑制することができた。ニコランジルは冠攣縮による難治性不整脈に対し選択すべき薬物と思われた。
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