2005 年 54 巻 2 号 p. 125-130
昭和48年,JA女性部の組織活動を病院が受け入れる形で院内ボランティア活動は始まった。当初は役員中心の活動であったが,継続的な活動を希望する人が現われ,院内ボランティアの会「アスパラの会」が発足した。ボランティアの活動は直接患者に関わる仕事から,材料作りまでと幅が広い。ボランティア参加者が病院の様子を地域に伝えることが,病院と地域を結ぶ架橋となり地域連携に大きな役割を果たした。当病院の活動のひとつに,地域における各種の介護教室,健康教室,助け合いの会等の運営,協力がある。そこに医師を始め多くの病院スタッフがボランティア講師として登録し講演活動を行なっている。これまでの活動を更に充実させ,病院とJAが連携協力して,地域における「保健・医療・福祉」の担い手の中心となり,一体的,総合的,効率的な活動をしていく事で,お互いに支えあえる社会を育てる,息の長い活動につなげたい。