日本農村医学会雑誌
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報告
「がんサロン」におけるミニレクチャーの位置づけ
柴原 弘明杉村 龍也西村 大作
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2012 年 61 巻 1 号 p. 39-44

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抄録
〔背景〕当院ではがんサロン開催時に,短時間の講演 (ミニレクチャー) ののちに交流会を行なっている。
〔目的〕ミニレクチャーの位置づけを検討すること。
〔方法〕参加者のアンケート調査結果を集計した。
〔結果〕ミニレクチャーは多職種で行なったが,医師以外の職種によるミニレクチャーは,医師によるものに比べて,その後の交流会で参加者が「参考になった」と感じる割合が有意に高かった (χ2検定,p=0.021)。
〔考察〕ミニレクチャーは情報提供だけでなく,引き続き行なう交流会の導入として「場の雰囲気作り」に大切である。さらに,講演者が医師でも参加者の評価を得るには,参加者の気持ちを捉えながらレクチャーし,引き続き行なう交流会に自然な雰囲気で参加することが大切であろう。
〔結論〕ミニレクチャーは,交流会への雰囲気づくりと,講演者がその場に溶け込むきっかけとなる。
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© 2012 一般社団法人 日本農村医学会
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