抄録
乳がん切除術に際して, 術中センチネルリンパ節転移診断が広く行なわれている。しかし, 最近ではより確実簡便に転移検出を行なう方法が検討されている。今回, 166例において迅速免疫染色を併用した方法と遺伝子検査を用いた方法を比較検討し, その有用性について検証した。免疫染色では通常の迅速組織診を行なうとともに, その連続凍結切片に対しサイトケラチンを迅速免疫染色した。結論として, 免疫染色の併用は客観的に確実に転移と診断でき, 病理医の負担軽減に大いに寄与することより, 迅速病理診断には臨床的意義が高いと思われた。