日本農村医学会雑誌
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看護研究報告
DiNQLデータを看護マネジメントに活用するための委員会活動報告
石田 伸也片田 仁美宮原 忍長谷川 しとみ
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2019 年 67 巻 5 号 p. 614-

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抄録

 日本看護協会が「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL)事業」(以下,DiNQLと称す)を開始して,5年が経過する。当院は,2013年より参加しておりDiNQLデータ入力から分析サポートを行なうため,2015年よりDiNQL推進委員会を発足した。今回は,DiNQL推進委員会活動内容の報告と活動の成果を評価した。  DiNQL推進委員会活動は,①委員が担当フロアを受け持つ。②データ収集時間の短縮を目指し入力方法を明確にする。③DiNQLデータ入力から分析のサポートをする。④分析活用のための研修会の開催を行なう。以上の4つを中心に活動してきた。この委員会活動の評価を行なうため,病棟看護管理者(課長・係長)43名へ自記式質問紙を用いてアンケート調査を実施した。この結果より,DiNQLデータ入力時間が短縮できたと回答したのは課長・係長とも90%以上であった。部署年間目標にDiNQLデータを活用できたと回答したのは課長64%・係長79%であった。DiNQLデータが看護マネジメントに役立っていると回答したのは課長71%・係長50%であった。以上の結果よりDiNQL推進委員会を立ち上げ活動したことによって看護マネジメント支援につながったことが確認された。

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