日本農村医学会雑誌
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研究報告
主任職が役割移行時に感じる困難感とキャリア支援に関する実態調査
─就任初期の理学療法士の人材育成─
山下 淳一堀本 ゆかり
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2019 年 68 巻 4 号 p. 482-489

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抄録
 若手の人材育成の要となる就任初期の理学療法部門の主任を対象に,ライン管理職という新たな役割を担う時期に,どのような困難と支援を必要としているかなどの実態調査を行なった。対象は,JA静岡厚生連関連病院理学療法部門の昇進後4年未満の主任15名である。管理・運営業務に関する自記式質問紙を用い,郵送法による調査を実施した。管理・運営に対する悩みは,「部下の人事評価が難しい」「主任になったが何を学んでいいかわからない」「期待される成果を出すことができない」「業務量が多すぎる」「主任の具体的成果が明確でない」「臨床業務の時間が多い」が多かった。管理・運営を学んだ機会は,「日本理学療法士協会や各県の理学療法士会での育成プログラム」「各職場における組織団体や院内での育成プログラム」が多かった。しかし「これらのプログラムでは主任としての役割を果すには不足している」が76.7%と多く,履修後も46.7%が「役割を達成できていない」と回答した。今後学びたいテーマは,「各職場における組織団体や院内での育成プログラム」が最も多く,93.3%が職場内の管理・運営に特化した段階的な継続教育体系を望んでいた。調査の結果,移行時において,分担が不明瞭であること,負担が重くなること,葛藤があることなどの課題が抽出された。さらに,円滑な管理業務遂行にあたり,課題発生時に即座に対応できるプログラムや支援システムの必要性を示唆する結果が得られた。
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© 2019 一般社団法人 日本農村医学会
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