日本農村医学会雑誌
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症例報告
超音波内視鏡下胆管十二指腸吻合術のステントに意図的に干渉し肛門側端を覆う形で十二指腸ステント留置術を行なうことが有用であった1例
高橋 幸治
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2020 年 69 巻 2 号 p. 171-176

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抄録
 症例は87歳,女性。食思不振と黄疸があり,精査の結果,十二指腸乳頭部腫瘍による閉塞性黄疸の診断となった。上十二指腸角部に狭窄があり,経乳頭的胆道ドレナージは困難であったため,経皮経肝胆道ドレナージを行なったが,チューブ刺入部の疼痛による苦痛の訴えがあった。超音波内視鏡下胆管十二指腸吻合術(Endoscopic ultrasonographyguided choledochoduodenostomy。以下,EUS-CDS)を施行し,その3日後に,十二指腸下行脚から胃内にかけて,EUS-CDSステントに意図的に干渉し肛門側端を覆う形で十二指腸ステントを留置し,経皮的胆道ドレナージチューブは抜去した。EUS-CDSから98日後の血液検査でも黄疸は認めず,その後も胆道系・消化管ともに追加処置を必要とするような状況は起こらず,EUS-CDSから146日後に永眠された。
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© 2020 一般社団法人 日本農村医学会
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