日本農村医学会雑誌
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症例報告
心外膜アプローチでカテーテルアブレーションを行なったBrugada症候群の1例
小川 正博兵藤 好行沖島 正幸井上 宏隆近藤 浩史藤井 夕貴酒出 篤弥辻川 圭亮西山 和芳谷 亮太太田 委住遠藤 泉樹佐野 公俊中前 健二金子 鎮二藤田 雅也畳 陽祐川口 鎮
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キーワード: BrS, VF, ICD, epi-ABL
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2020 年 69 巻 4 号 p. 385-

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抄録
 Brugada症候群は,心室細動による突然死をおこす症候群であり治療には,薬物と植込み型除細動器の2つの選択肢しかなかった。症例は30歳男性,特記すべき既往歴なく祖父(父方)37歳,父27歳で突然死の家族歴あり。就寝中に痙攣して意識戻らず救急要請。救急隊接触時は心室細動であり,当院到着までに除細動の使用を要した。当院到着後は自然に洞調律となり,第3病日に意識が戻り抜管となった。蘇生時の心電図波形からBrugada症候群と診断され,第6病日に植込み型除細動器の植込みとなった。退院後,植込み型除細動器の作動を10回認め,心外膜アプローチアブレーションの選択となった。
 当院にて初めてBrugada症候群に対して心外膜アプローチアブレーションを施行し,良好な結果が得られたため報告する。
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© 2020 一般社団法人 日本農村医学会
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