抄録
症例は60歳代女性。糖尿病と高血圧で加療歴があるが体重150kgと高度肥満でADLは低かった。201X年8月に意識障害となり救急搬送された。右肺全体の透過性低下を認め,重症呼吸不全を呈していた。挿管人工呼吸管理の上重症感染症としてCTRX+LFVXによる治療を開始した。血液培養からErysipelothrix rhusiopathiaeが検出され,著明な褥瘡を認めていたことから軟部組織感染症が疑われた。LVFXをCLDMに変更し加療を継続し,第10病日に抜管できた。肥満による肺胞低換気のためⅡ型呼吸不全が遷延し,NPPVの装着を必要とした。また肥満・褥瘡のため離床が進まず難渋したが,医師のみならず,看護職(病棟看護師,呼吸サポートチーム,皮膚・排泄ケア認定看護師),理学療法学科,栄養管理科が関わり109kgまで減量でき第173病日に転院できた。現在は独歩通院中である。