日本農村医学会雑誌
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症例報告
軟性気管支鏡よりも,ビデオ喉頭鏡を用いた意識下気管挿管が有用であった深頸部膿瘍の1例
大矢 真有馬 一大泉 祐樹手崎 貴友太田 一志関谷 憲晃衣笠 梨絵竹内 直子
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2024 年 73 巻 1 号 p. 27-31

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抄録
 深頸部膿瘍では,気道狭窄の危険から速やかな気道確保を要することがあるが,しばしば気道確保が困難な症例に遭遇する。今回,上気道狭窄をきたした深頸部膿瘍に意識下気管挿管を試みたが,軟性気管支鏡ガイド下経鼻挿管よりも,ビデオ喉頭鏡による経口挿管が有用であった症例を経験した。
 80歳代男性が,咽頭痛と胸痛の訴えで救急搬送された。造影CT検査で深頸部膿瘍と急性喉頭蓋炎を認め,上気道閉塞による窒息の危険性があったため,緊急気道確保が必要であった。呼吸困難のため仰臥位が維持できず気管切開は断念し,意識下軟性気管支鏡ガイド下経鼻挿管を試みたが,浮腫等の上気道狭窄による影響で十分な視野確保ができず難渋した。次にビデオ喉頭鏡での経口挿管を試みたところ,気管挿管に成功した。ビデオ喉頭鏡による軟部組織圧迫の結果,上気道の視野が得られたことが成功の理由と考えられた。気管挿管困難例では適切な手技の選択が重要である。
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