日本農村医学会雑誌
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研究報告
佐久総合病院グループにおける最近6年間の一酸化炭素中毒の検討
青栁 佳奈子伊藤 泰斗青松 棟吉鄭 真徳三宅 晃史
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2025 年 74 巻 4 号 p. 355-359

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抄録
 当地域は長野県東部に位置し冬期間,一酸化炭素中毒の入院が見られる。一酸化炭素中毒の発生要因を調査する目的で2016年1月1日より2022年2月28日までに当病院グループ3施設を受診した一酸化炭素中毒67例を検討した。発生原因については暖房器具が48例(71.6%)と最多であった。その中でも豆炭が関与する例が41例(85.4%)であった。
 豆炭使用時に適切な換気を行なわない場合,一酸化炭素中毒のリスクが高まる。当地域では,暖房器具として豆炭を使用する際に適切な換気が行なわれていない可能性が示唆され,一酸化炭素中毒予防のためには,豆炭使用時の換気回数を啓発する必要がある。
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