日本農村医学会雑誌
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症例報告
リツキシマブ投与中にCOVID-19を発症し,SARS-CoV-2の持続感染を認めた1例
茂手木 壽明林 士元中村 研太藏本 健矢秋山 達也江辺 広志櫻井 啓文野村 明広
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2025 年 74 巻 4 号 p. 397-402

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抄録
 リツキシマブ投与中などの免疫不全患者におけるCoronavirus disease 2019(COVID-19)肺炎に対する治療法は現在確立されていない。今回リツキシマブ投与中にsevere acute respiratory syndrome coronavirus 2(SARS-CoV-2)の持続感染を来たし救命し得なかった症例を経験したので報告する。
 症例は60代男性。顕微鏡的多発血管炎に対してリツキシマブを投与され寛解を維持していたが,COVID-19肺炎による呼吸困難で入院となった。人工呼吸管理下で,デキサメタゾン,レムデシビル,トシリズマブ,バリシチニブ,ソトロビマブを実施したが,SARSCoV-2抗原定性検査で陽性が遷延し,呼吸状態悪化により死亡した。COVID-19の治療には,抗ウイルス薬,SARS-CoV-2モノクローナル抗体(中和抗体薬),ステロイド等が使用されるが,免疫不全患者における治療につき文献的考察を加え報告する。
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© 2025 一般社団法人 日本農村医学会
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