日本農村医学会雑誌
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顔面脾脱疽の1治験例
中西 清介
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1955 年 3 巻 4 号 p. 71-73

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抄録

炭疽にて死亡した牛の皮を取扱った32才男靴商の右前額部に蚋刺創痕より約10日後に生じた, 一銭銅貨大の中心部黒色痂皮化した潰瘍の分泌物より細菌学的に, すなわら塗抹標本ならびに培養により明かに莢膜を有する脾脱疽菌を証明した顔面脾脱疽を「ペニシリン」筋注ならびに「チアゾール」内服により, 翌日はもはや菌を証明せず, 急速に一般状態良好となり, 全治させた1例を経験した。

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© (社)日本農村医学会
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