抄録
人口約8,000人の当地域では, 1971年に県成人病予防-協会による胃集検が行なわれ, 以後保健センターによる人間ドック形式の-般検診・総合検診, 視触診による乳甲検診, 超音波診断装置を用いての肝胆膵検診などが行なわれ, 14年間に延べ38593名が受診した。
これら検診をきっかけとして発見され, 手術を受けた疾患は90例92病変におよび, 悪性疾患は9疾患40例42病変, 良性疾患は11疾患50例である。その多くは, ことに悪性疾患は1978年以後の後半7年間に発見され, 予後は良好である。
今回, これら検診の現状, 手術例の発見経路などについて検討し, 今後の方針についても述べた。