日本農村医学会雑誌
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都市周辺農村における脳血管障害危険因子について
関口 善孝
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キーワード: 脳出血, 脳梗塞, 危険因子
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1988 年 36 巻 5 号 p. 1079-1084

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抄録

脳卒中患者の発症前1年以内の検査成績を検討し, 以下の結果を得た。
1) 男女とも収縮期血圧・拡張期血圧の上昇, 尿酸値上昇, 尿素窒素上昇, 心電図異常 (心房細動・T波異常・QRS高電位・異常Q波) のある者からの脳卒中発症が多かった。・また, 男性はやせて貧血があり, 低蛋白血や高血糖を示すものから, 女性は肥満者で中性脂肪が高値を示し, クレアチニンの上昇している者から脳卒中が多く発症していた。
2) 病型別には脳梗塞は高血圧・高血糖・低蛋白・腎機能障害例から, 脳出血は高血圧・高中性脂肪血・男の貧血から発症していた。

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