日本農村医学会雑誌
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熊本県厚生連における超音波検診の現況
森下 浩之西本 喜一松本 康孝水上 雅裕上野 助義吉松 俊治土亀 直俊高橋 睦正
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1995 年 44 巻 1 号 p. 36-39

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抄録

昭和61年より平成6年3月末まで, 熊本県厚生連で実施した巡回腹部超音波検診の延べ119,172名について, 有所見率, 要精検率, 精検受診率, 悪性疾患発見率, 生存率について考察した。
有所見率は, 40%台から50%台へ上昇し, 要精検率では10%台と高かったが, 2.9%まで低下することができた。また, 精検受診率は一時70%台と低下したが, 85%まで引き上げることができ, 悪性疾患発見率も0.08%から0.12%へ年々わずかであるが上昇してきている。
要精検率の低下, 悪性疾患発見率の上昇の為には, 超音波検査専属の技師の技術向上や事後管理・指導のシステムの確立が必要と思われた。

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