1999 年 48 巻 1 号 p. 37-40
1994年~1997年の4年間で, 東濃地域におけるCPA (cardioplumonary arrest: 心肺停止) に対するbystander CPR (cardioplumonary resuscitation: 心肺蘇生) を調査したが集計されていない市が認められた。CPR率は11.2%であった。一方, CPR教育 (応急手当講習) の受講者は人口の11.3%であった。さらに県防災ヘリコプターの訓練及び利用状況の調査においても, 訓練さえなされていない市が見うけられた。
当地域での救急医療に対する意識の低さを示すものであり, 市民, 救急隊員の意識改革にはCPR教育, 啓蒙活動に, 医療機関のさらなる協力が必要と思われた。